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黒澤監督の廉価DVDの販売に対し差止提訴がなされた。 著作権法上著作者の死後50年は著作権が保護される(旧著作権法では38年)ことから 提訴されたもの。法律上の運用では当然のことだと思う。
しかし、世界のクロサワの著作権を東宝が主張するということ果たして妥当なものか。 東宝はクロサワで、もうずいぶんと美味しい思いをしただろう。 クロサワ映画が既にパブリックドメインになっているという被告の 主張もある程度うなづける。
今後、テレビ番組をはじめ映像コンテンツは多重利用(マルチユース。 CS放送・ネット配信・DVD販売などへ二次的に利用すること)がますます進んでいく。 現行の著作権法をそのまま当てはめてしまうと、非常に窮屈で二次利用進展を阻むものとしか 考えられない。
経団連はマルチユースを効率的に進めるべく、ガイドラインを作成した。 それまでは出演者との交渉が手間取ったりして、マルチユースが思うように進まなかった。 業界が追随する可能性が高く、注目できる出来事だ。
折りしも海外でイギリスEMIが無断コピー防止プロテクトをつけない状態で 音楽配信を行うと発表した。利用者はダウンロードした楽曲を多様な場面で聴くことが可能になる。
著作権保護を手厚くすることは生産者にとって生産意欲を促すかもしれないが、 利用者はコンテンツを利用する意欲を失っていく可能性をはらむ。 双方が納得できるレベルまで保護の手を緩めても良いのではないだろうか。 著作権者は保護されねばならないだろうが、死後まで保護される必要はない。 死後まで保護されるとすれば実質的な相続と同じで、成果の再分配が進まない。
死後50年も経った映画を見たいと思う人間が多くいるだろうか。 マニアはいるかもしれないが、おそらくそう多くはないだろう。
間違いなく現行の著作権保護は行き過ぎである。
著作権保護期間の延長、賛否両派が議論 http://nikkeimedialab.jp/blog/2007/03/post_87b4.html 著作権保護期間の延長問題に関して http://furukawablog.spaces.live.com/Blog/cns!156823E649BD3714!7568.entry 黒澤8作品の格安DVD販売 東宝が差し止め求め提訴 http://d.hatena.ne.jp/misola/20070402/1175521048 黒澤明監督作品、廉価販売業者を東宝が提訴。著作権の期限は http://yoikonoheya.jugem.jp/?eid=592 EMI Group、iTunes StoreでDRMフリーの楽曲を販売へ http://www.web-smile.com/jissenkigyou/archives/001250.php
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