注目の新聞ビジネス関連記事 中小企業コンサル西口貴憲の視点
中小企業専門のコンサルタントとして活躍している 西口貴憲が 新聞記事をコンサルタントの視点から分析する
プロフィール

Author:西口貴憲
実践型中小企業診断士
銀行出身の31歳
中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士、宅建、日商簿記2級、マンション管理士、管理業務主任者、中小企業組合士、プロフェッショナルCFO等の資格を保有。

本書きました。銀行へはこれを読んでから
融資の申し込みに行ってください。融資の申込みに
やり直しは絶対に利きませんよ!


「社長さんの常識は銀行さんの非常識」
自由国民社







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もはや世界の黒澤は誰のものでもない〜DVD販売差し止め

関連記事:平成19年4月3日付日経新聞5面「テレビ番組出演契約多重活用前提に」


黒澤監督の廉価DVDの販売に対し差止提訴がなされた。
著作権法上著作者の死後50年は著作権が保護される(旧著作権法では38年)ことから
提訴されたもの。法律上の運用では当然のことだと思う。


しかし、世界のクロサワの著作権を東宝が主張するということ果たして妥当なものか。
東宝はクロサワで、もうずいぶんと美味しい思いをしただろう。
クロサワ映画が既にパブリックドメインになっているという被告の
主張もある程度うなづける。


今後、テレビ番組をはじめ映像コンテンツは多重利用(マルチユース。
CS放送・ネット配信・DVD販売などへ二次的に利用すること)がますます進んでいく。
現行の著作権法をそのまま当てはめてしまうと、非常に窮屈で二次利用進展を阻むものとしか
考えられない。


経団連はマルチユースを効率的に進めるべく、ガイドラインを作成した。
それまでは出演者との交渉が手間取ったりして、マルチユースが思うように進まなかった。
業界が追随する可能性が高く、注目できる出来事だ。


折りしも海外でイギリスEMIが無断コピー防止プロテクトをつけない状態で
音楽配信を行うと発表した。利用者はダウンロードした楽曲を多様な場面で聴くことが可能になる。


著作権保護を手厚くすることは生産者にとって生産意欲を促すかもしれないが、
利用者はコンテンツを利用する意欲を失っていく可能性をはらむ。
双方が納得できるレベルまで保護の手を緩めても良いのではないだろうか。
著作権者は保護されねばならないだろうが、死後まで保護される必要はない。
死後まで保護されるとすれば実質的な相続と同じで、成果の再分配が進まない。


死後50年も経った映画を見たいと思う人間が多くいるだろうか。
マニアはいるかもしれないが、おそらくそう多くはないだろう。


間違いなく現行の著作権保護は行き過ぎである。



 


著作権保護期間の延長、賛否両派が議論
http://nikkeimedialab.jp/blog/2007/03/post_87b4.html
著作権保護期間の延長問題に関して
http://furukawablog.spaces.live.com/Blog/cns!156823E649BD3714!7568.entry
黒澤8作品の格安DVD販売 東宝が差し止め求め提訴
http://d.hatena.ne.jp/misola/20070402/1175521048
黒澤明監督作品、廉価販売業者を東宝が提訴。著作権の期限は
http://yoikonoheya.jugem.jp/?eid=592
EMI Group、iTunes StoreでDRMフリーの楽曲を販売へ
http://www.web-smile.com/jissenkigyou/archives/001250.php



企業も大学も、やはりブランドか〜福原愛、斎藤祐樹早稲田大学入学


平成19年4月2日付 日経新聞9面
「中小の就職説明会代行 フジスタッフ」


中小企業の新卒採用説明会を代行する会社があらわれた。
これだけ売り手市場といわれれば中小企業に新卒が入る可能性はぐんと下がる
そこに目を付けたのだろう。中小企業は一般に知名度が低い
広報が弱いために新卒者に情報が到達せずに、
門をたたいてもらう機会を逸している面は確かにある。


しかし情報が仮に到達したとしても選んでもらえるかというのは実に厳しい問題だ。


到達させねばならないのは存在情報ではなく魅力情報だ
他に比べてどの点に利があるのかは、やはり代行説明させるより
自社で行なったほうが効果的であると思う。


新入社員と相まって今春、二人のスポーツ界アイドルが早稲田大学に入学した。
付属高の斎藤投手はともかく福原愛選手には相当数の大学からアプローチがあったはずだ。
結局、早稲田に落ち着いてしまった点に、どこの大学も魅力伝達が弱いということが
よく表れている。


少子高齢化が進む中 魅力伝達力は企業においても大学においてもますます求められよう。
魅力が伝わらなければ有力新人は獲得できない。ひいては将来的に存在そのもののを
危ぶまれてしかるべきである。



福原愛 私立青森山田高校→早稲田大スポーツ科学部
http://aramahosi.cocolog-nifty.com/asaborake/2007/03/post_6d1b.html
福原愛ちゃん早稲田大学の入学式に出席
http://tv.plum.main.jp/?eid=333776
厳しい中小企業の新卒採用活動 東京商工会議所
http://blog.city-page.net/?eid=621656
超!売り手市場
http://sagisou.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_a776.html



ビックカメラ統合失敗〜小売再編への問題提起

平成19年3月31日付 日経新聞9面
「エディオン・ビックカメラ統合計画は白紙に」


統合を予定していたビックカメラとエディオンが計画を白紙に戻すという。
なんでも経営陣の不満が原因だとか。
最近はイオン・ダイエー、大丸・松坂屋などポンポンと統合の話が決まって行き、
勢いづいていたところなので、少しこの流れに水を差した格好だ。


企業だけでない、「平成の大合併」などといわれるように市町村の合併も
相次ぎ、さらには「道州制」の導入まで叫ばれている。
少子高齢化にあわせてモノを少なく、規模を大きくの流れが、
疑いもなく良いことのように言われている。


統合によって生まれるのは双方の良いところを融合させたという結果ではなく、
どちらか、それも強いほうの特徴がそのまま引き継がれるのが通常だ。


完全にどちらかがダメになっていれば救済合併がうまくいくが、どちらも
同じくらいの内容だとお互いが我を出して統合は難しくなる。この点、みずほHDは
かなりうまくいったほうじゃないかと思う。


付け加えて言うのなら、合併組織の社員の問題だ
合併を経験した社員ならわかると思うが、もともとどこの出身であるかによって
心の底では仲間と敵という気持ちが抜けず、いつまでも溶け込めない。
働くほうはひどく辛い。


何のかんの言っても日本ではまだ一つの会社で人生を過ごす人が多いのだから、
簡単な統合は労働面からも問題があるように思う。
せっかく白紙に戻したのだから、なぜそのような結果になったのかを詳しく開示して
欲しい。それがまた世にとって有益な情報であるかもしれないのだから。


吸収合併されたご主人をお持ちの方の記事「主人の仕事」
http://blog.goo.ne.jp/peanut-choco/e/b693854313af74182e41829cb0feb2db
経営統合は撤回 エディオンとビックカメラ
http://blog.goo.ne.jp/cwxa1048/e/7aec846f9cbb87640a89248b3b61dda6
市町村合併について考察している記事「3/12【月】川又三智彦社長の経済情報ベンチャー,起業,SOHO,セカンドライフ」
http://blog.goo.ne.jp/kawamata222/e/d96407ff5e34725e4b46318ecb4a89e6
合併された経験をお持ちのkunkun-meiさんの記事「見たことのある世界」
http://blog.goo.ne.jp/kunkun-mei/e/0c0cf57d5ac4fd89618393cfa04b189b