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平成19年8月20日付け日経新聞23面「先進国で広がる所得格差 労働需要の二極化が主因」
中程度の教育を受けた人間が就く仕事の需要が コンピュータの台頭により奪われていると論者は指摘する。 これに反し高等教育を受けた人間が就くような職業ー弁護士、 ファンドマネージャー等の抽象思考を要する仕事ーの需要は 伸びつづけている。
意外なようだがトラック運転手、レストランの接客係のような 仕事の需要も従来減少を続けてきたが90年代から歯止めがかかり その後上昇に転じている。
コンピュータは仮説を立てたりするなどの抽象思考や接客係などの 人に取って代わることのできない仕事は不向きである。 だから中間層の仕事がコンピュータに代替され結果として 大きく二極化した職種のみが人間の仕事として残されている。

これが所得格差につながっているのだそうだ。また悪いことに 抽象思考を必要とする職業に就く人はコンピュータの助けを 借りることにより、より付加価値の高い仕事をこなすことが可能になり、 その格差を広げている。
先回ブログで指摘したアジア諸国へのアウトソーシングもまさに 同じことが言えるだろう。中間の仕事がアジア諸国に流れ国内には 二極化した仕事しか残されない。すなわちアウトソーシング論に おいてはアジア諸国がコンピュータの役目を担っている。 コンピュータの台頭と同じように急速に アジア諸国アウトソーシングが進んでいる。
このままだと国内に残された二極の職種についている人間の間の 所得格差がますます拡大しかねない。しかし接客係、 トラック運転手といった職種はコンピュータに取って代わることが できない、すなわち付加価値の高い仕事になる可能性を 大きくはらむ職種だ。 これらの仕事もコンピュータをうまく活用することにより、 生産性を挙げることは十分に可能だと思う。
コンピュータを活用することにより顧客の好みをデータベース化し、 顧客ごとにジャストフィットしたサービスを行うことは可能だし、 配送ルートをコンピュータにより高度に提案させ、これに 自分の経験を加えることによりもっとも効率のよい配送を 行うことだって可能だろう。
要このような職種に対してのコンピュータ教育ができていないことが 今後も格差を拡大させているのであり、抜本的な対策が必要となろう。
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