注目の新聞ビジネス関連記事 中小企業コンサル西口貴憲の視点
中小企業専門のコンサルタントとして活躍している 西口貴憲が 新聞記事をコンサルタントの視点から分析する
プロフィール

Author:西口貴憲
実践型中小企業診断士
銀行出身の31歳
中小企業診断士、社会保険労務士、行政書士、宅建、日商簿記2級、マンション管理士、管理業務主任者、中小企業組合士、プロフェッショナルCFO等の資格を保有。

本書きました。銀行へはこれを読んでから
融資の申し込みに行ってください。融資の申込みに
やり直しは絶対に利きませんよ!


「社長さんの常識は銀行さんの非常識」
自由国民社







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コメ需要不足:エタノール原料化では解消されない

平成19年8月9日付け日経新聞27面「経済教室 農産物国際価格が高止まり 長期化の恐れは小さい」


トウモロコシ価格が急上昇を継続している。エタノール生産という新たな
用途を得たことにより需給が逼迫しているからだ。
1ブッシェル3ドルを越え高止まりしている。
地球温暖化対策から今後ますますエタノール需要は高まっていくと見られ、
これに伴いトウモロコシも価格が上昇していくと思われがちだ。


しかし本論はそうではないと言い切る。
過去の大豆相場の動きと照らし合わせながらトウモロコシ価格の下落を
予想している。
10年ほど前から中国での大豆需要が急増する自体が続いている。
しかしながら、大豆相場は当初の急騰から落ち着きを取り戻し、近年は多少の
上昇があったにせよ安定推移している。
要因は需要に応える形で大豆の増産があったからだ。


トウモロコシも需要拡大の動きの中で増産が続いている。現状はまだ需要超過が
続いているが、今後数年以内に3ドルを割り込む可能性が強い。


同じ穀物でもコメは用途が限られるゆえに需要は低迷しており、
苦難を強いられている。本論はコメのバイオ燃料化を急げと提言している。
新たな需要を呼び起こすことによりコメを復活させるべきなのだそうだ。


が、果たしてそうだろうか?バイオ燃料にコメが使われずにトウモロコシが
使われるのは生産が容易でありコストが低く抑えられるからだ。
コメは生産が容易では全くない。現状の技術ではエタノール化するのにも
はるかにコストがかかる。エタノール原料としてのコメの魅力を
トウモロコシ並にするには、膨大な研究開発が必要だ。


現状すでにトウモロコシという優れたエタノール原料があるのだから、
研究開発はトウモロコシにこそ投じられるべきであり、全地球で考えたら
はるかにそっちのほうが効率が良い。


トウモロコシがエタノールと言う活路を見つけたように、おそらくコメにも
何か別の活路があるはずだ。その別の活路を研究することのほうがはるかに
意義のあることのように思う。

コメでバイオエタノール生産へ
http://logblog.seesaa.net/article/41159626.html
日本米販売再開で中国の戦略
http://infohdc.blog55.fc2.com/blog-entry-199.html
農業大規模化政策、コメ農家の参加は面積で26%
http://blog.livedoor.jp/riibs/archives/50147273.html



DRAM市場回復による東京エレクトロン業績回復の道

平成19年7月12日日経新聞
13面「東京エレクトロン受注高 DRAM不振で35%減」


半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンが受注高不振にあえいでいる。
DRAM市況が低迷していることに伴い、メモリーメーカーが投資を抑制しているためだ。


WINDOWS VISTAの予想外の不振によって、DRAM価格は大幅に下落した。
ただし先月まで下落を続けていたDRAM価格は底を打ったという話もある。
つい先日の日経新聞でも韓国のメモリーメーカーは価格反転に強気の発言をしていた。


最近はこのような強気の発言が目立つが、パソコン需要が一時的に
踊り場を迎えているだけで今後、急激に回復するとは到底思えない。


WindowsVistaによる買い替え需要が、現状から激変するとは到底思えないからだ。
かくいう私もWindowsXPユーザーだが、現状のままで特段不都合はない。


しばらく静観といった感じではなかろうか。中小企業の中にはメモリー不況の
影響を大きく受けている会社があるだろう。半導体に関して言えば
事業集中化戦略のリスクは他の業界に比べてはるかに大きい。
リスク緩和のために全く関係ない新事業の育成に取り組むべきである。

東京エレクトロン DRAMなど半導体市況が底打ちの兆しを
http://blog.livedoor.jp/wadaikabu/archives/50908177.html
DRAM市況 ハイニックス半導体社長インタビュー
http://ameblo.jp/george--george/entry-10039257966.html
メモリー市況
http://ameblo.jp/nx-station/entry-10039191403.html



東アジア諸国間決済通貨考

平成19年7月10日日経新聞
19面経済教室「アジア危機10年後の教訓〜IMFとの強調不可欠」


ASEAN諸国と日中韓で形成される東アジア地域の域内貿易において
決済に使われる通貨は90%以上がUSドルらしい。


私の銀行時代を思い出しても、タイ法人から日本企業が部品等を購入する場合の決済通貨は
日本円でもタイバーツでもなく、USドルだった。
たしかにこういったことが多いとは思っていたが90%以上と聞くと驚く。


東アジア諸国間の商取引が第三国アメリカの通貨で決済されるというのは危険をはらむ。
東アジアの経済が米国の影響を大きく受けてしまうということだ。


こんな事は誰でも感じることで欧州は自らの域内通貨EUを作った。
ならば東アジアでもACUなる域内通貨を作ろうなどという動きが出てくるのは当然だ。
しかしながらこの構想は諸国の様々な思惑もあってうまく進んでいない。


ユーロ発足前の欧州には域内国間の通貨相場を安定させる義務を課すという仕組み
(ユーロピアン・スネーク)が採用されていた事があるらしい。
記事ではこの仕組みが紹介されており、東アジア地域に段階的に導入していけば良いという
ような趣旨のことが主張されている。


日本の中小企業レベルでも東アジア諸国との貿易額は過去と比較できないほど増えている。
これだけ密接につながりながら未だUSドル決済というのは大きな弊害を生んでいる。
USドルと自国通貨の交換手数料をお互いが負担しなければならないし、
全く部外者であるアメリカの動向の影響を少なからず受けるなど、それは枚挙に暇がない。

アジアの地域統合
http://blog.goo.ne.jp/areyakoreyato/e/ca4113b83d2a0a19e0549de78a3f070d
アジアの単一通貨は可能か ACUの研究会
http://masami-kodama.jugem.jp/?eid=593
<アジア通貨危機>10年経過 「中国発」再来に懸念http://kinyuux.blog79.fc2.com/blog-entry-653.html